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ピアニスト山本実樹子のmiracle日記

セミナーレポ2 これをあなたに差し上げます

島村楽器八千代店さんでのセミナー「練習も本番もうーんと楽しくなっちゃうヒミツのトレーニング!」 レポその2です。

とある小道具を使ってワークをしました。

 「これをあなたに差し上げます」というセリフで始まる贈りものをするわたくしオリジナルのシチュエーションエチュードです。
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自分自身の心の中を見つめて浮かんだイメージを取り出すこと、伝えることをする単純なゲームです。
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音楽とは全く関係のない会話をしながら進めます。ただただ面白がって遊んでもらいます。
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初めての体験にとまどいつつも、入って来てくれました。
とまどいつつ、はもちろん、たくさん慣れて来るとびっくりするほど自由な発想が出てきます。
なので、繰り返ししてほしいなぁと思います。
きっとおとなにもGoodです。
お店のスタッフ様も「あれ、すごくおもしろいですね!」って言って下さいましたよ。
イメージする力がもりもりつきます。
スムーズなやり取りにならない時も、そこに意味があって面白いのです。
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実は、この遊び(トレーニング)を何度か、またはいつもすることによって、「他者である作曲家が書いた楽譜」という手がかりから、ちゃんと理解や解釈、尊敬を得て、心を込めて練習していき、そして大切な贈りものとして「演奏」できるように繋がっているのです。
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そしてこの日もすでにあとの演奏にみんな変化が起きていましたよ!

あえて「他者である作曲家が書いた楽譜」って書きましたが、クラシックの場合厳密な楽譜というものがあって一音も違えずに演奏しますが、楽譜の向こうには生身の作曲家がいて、その人は弾き手である例えば私とは、身体も心も頭も全く別なわけですよね?
そういう私が弾く時に、作曲家がいったいどういうつもりで書いたのか、そもそもその人は生身の人間としてどんな人だったのかがつかめないと「実感」を伴った演奏はできないのです。もちろん勉強として、この楽曲が書かれた時に作曲家は・・・というようなことが書かれた本を読むのは参考になると思いますし必要でもあります。けれども、そういう知識とは別に、純粋に楽譜から感じ取る力をつけなければ結局一番深いところからの喜びを得ることはできないし、私自身日夜考えているのはそこらあたりのことばかりと言っても良いほどなので、今回トレーニングとしてやりやすい形に作ってみるといくつかのバージョンができ、この機会を作って下さったことにとても感謝しています。

今回は1種類しかできませんでしたが、休憩時間にもそのトレーニングのせりふで遊んでいる子たちもいて楽しそうだったので、いろんなバージョンでまたうちの生徒たちとも遊ぼうと思いました。

まだレポは続きます!

今日もいい日になりますように!
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by mikiko-miracle | 2013-01-28 16:00 | 音楽・演奏・芝居・公演