こんにちは!
ピアニストの山本実樹子です。
昨日の予告通り、
今日は、モーツァルトさんに関係する作曲家たちを紹介したいと思います。
モーツァルトがまだ10歳そこそこの頃、ヨーロッパ各地を旅していました。
その途中で訪れたロンドンで、彼はふたりの素晴らしい音楽家に出会います。
ひとりは“ロンドンのバッハ”と呼ばれた クリスティアン・バッハ、
ヨハン・セバスティアン・バッハさんの末息子です。
もうひとりは作曲家でヴィオラ・ダ・ガンバ奏者の アーベル。
このふたりとの出会いは、少年モーツァルトの音楽に、そっと未来の光を差し込んでいきました。
J.C.バッハから受け取った明るさ、のびやかさ、
そして“歌うような”ピアノのスタイル。
クリスティアン・バッハの音楽には、当時の新しい風=ギャラント様式がいっぱい。
明るく軽やかなメロディ、透明な響き、息を吸うような流れ…。
モーツァルトはその魅力に触れ、まるでスポンジのように吸収していきました。
のちに彼が書く ピアノ協奏曲の自然な歌心や透明感には、
この時期に触れたバッハの音楽の香りがはっきりと感じられます。
実際にバッハの作品を編曲して演奏するほど、深く敬愛していました。
っていうか、うちのヴァイオリニストおっとによると
「そっくりな曲がいっぱい!!!」
「クリスチャンバッハの曲は、野心のない(←素朴なということか?)モーツァルトみたい
・・」
そして、アーベルから受け取ったものは室内楽の息づかい、声部の対話の楽しさ。
アーベルは室内楽の名手でしたから。
弦楽器同士が語り合うように進む音の運びや、ふっと空気が変わる瞬間…。
そんな“室内楽ならではの会話”を、モーツァルトはロンドンでたっぷり味わいます。
のちの 弦楽四重奏や室内楽作品の柔らかな息づかいには、
この出会いから得た感覚がやさしく流れているように思います。
ロンドンでの時間は、モーツァルトにとって“音楽の青春期”
旅のさなかだったからこそ、彼の心はどんなものにも開かれていました。
そんな時期に出会った、あたたかく迎えてくれる二人の先輩音楽家。
彼らはモーツァルトの才能を認め、励まし、音楽を分かち合い、
未来への扉をそっと開いてくれた存在でした。のびのびと自然体で、歌うように流れるモーツァルトの音楽。
その背景には、ロンドンで過ごしたこの特別な時間が、静かに息づいています。
クリスティアン・バッハは、チェンバロよりも
当時の新たな楽器フォルテピアノに魅力と可能性を感じていたとのことです。
遊び心の多い曲が結構目につくので
かなり・・弾いてみたくなっています。
余談ですが、ロンドンへ演奏で行ったときに
泊めて頂いていたお家のすぐそばの教会のパイプオルガンが
クリスティアン・バッハが礼拝でいつも弾いていたものだと教えていただき
しかも、弾かせて頂いてとっても感動したのを思い出しました。
明日は
モーツァルトにとって
実はもうひとり、見逃せない存在について。
彼の音楽が、モーツァルトのどんな部分に触れたのか——
明日はそのお話を、そっとひもといてみようと思います。
どうぞお楽しみに。
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お読みくださってありがとうございました。
今日も佳き1日となりますように

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