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ピアニスト山本実樹子のmiracle日記

北アイルランドのこと


英国史上最長・38年間の軍事作戦停止…北アイルランド
という記事がありました。

『英領・北アイルランドで、カトリック、プロテスタント両派の抗争に介入してきた英軍が1日未明、軍事作戦を停止した。
 和平交渉により、両派の衝突が激減したことを受けた決定だ。約3600人が死亡した抗争で、英軍史上最長の38年間におよんだ作戦は幕を閉じ、和平の一層の進展が期待されている。
 英軍は1969年8月、両派の衝突回避を理由に駐留を開始。以後、警察当局のパトロールを護衛したり、ヘリで警官を輸送する任務を担った。北アイルランドのアイルランド併合を主張するカトリック系過激派のアイルランド共和軍(IRA)が英軍を敵視したため、抗争が激化。駐留英軍の規模は72年に約2万7000人に膨らんだが、98年の和平合意後、両派の和解に伴い、兵員も減少していた。』

とのことです。

実は3年前に、チェコ、ドイツでのコンサートあと、ルクセンブルグ、ベルギー、オランダを通ってイギリスに入りました。
イギリスって言うけど実際はUK(the United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland )の略で、正式には、「グレート・ブリテン及び北部アイルランド連合王国」って言うわけです。
その時はまずイングランドに入りコンサートし、北上して
スコットランドに行き、コンサートをして今度はまた海を渡り北アイルランドに入りました。アイルランドで演奏した後南下してから、
再度海を渡りウェ−ルズに入りました。
そこからまた、イングランドに戻り、ロンドンのヒースローから帰って来たのです。
(詳しい珍道中は過去のダイアリー2004年9月〜10月にかけてUPしていますので、写真とともにお読み下さい。)
その時に、知らなかったこと、思っていたのと違うことがいっぱいあったので、今回このニュースがとても気になりました。

出会った人達は皆素敵で、暖かい方達ばかりでしたが、
現実には、その4つの国にとても複雑な歴史と感情が絡まっているなぁと何度も思いました。
区別や差別もいっぱいあるし、
プライドの持ちどころがそれぞれの国でものすごく違うのです。

いろんなことに出会ったり、教わったりしました。
実際見た中で、すごく卑近な例を挙げると
イングランド紙幣は、UKで使えるはずなのに、
スコットランドのお金しかやりとりしない、とか、
ウェールズに入ったら標識や看板はウェールズ語で書かれ
まあ、わからない人がいるのもなんだし・・・くらいの大きさや薄さで
英語で補足されている・・とか。
(若い人達が使えないと困るからウェールズ語の教育も盛んなのだそうです)

もしかしたら、みなさんはよくご存知なのかもしれないのですが、
私にとっては、「ええええ〜〜〜そうなの?」ってことだらけなのでした。

ところで、
そうでした。帰国したらUKの歴史などなど調べてみよう〜〜〜っと
思ってたのに今日まですっかり忘れてました。

独立自治おめでとう!
そして、調べることを思い出させてくれてありがとう!!


そうだ・・。
UKだったかその前だったか忘れちゃったけど
車で移動する中とある国境で、
「音楽家を装ったチェコ人と日本人のスパイ」だと思われて
別室でけっこう長時間ねちねち質問を受けたりもしました。
私たちはコンサートの主催者はわかっていても、
入国した日の宿泊先まで知らないってことはままあることなので・・・。
それにしても「いったいチェコ人と日本人は何語でコミュニケートしてるのか?」とかいう意味不明な質問もありましたよ。
ほっといてくれ、英語だよ。
「スパイ・・・何だそりゃ〜!」と思うようなことですよね?普通。
だけど、取り調べ官の女性はいっさいにこりともせず、きっつ〜い口調でたたみかけて来るのです。
初めは笑顔でフレンドリーに答えていましたが『だめだ!これでは』と思い、けっこうびしびし女になりここに「不当に留め置かれることへの不満満々」って感じで対応することに切り替えました。まあ、マルティンがいろんな書類が偽物ではないことを証明したり、受け入れ先の信用できる人と連絡が取れたりしたので、「通っていいわよ」ってことになりましたが・・・。

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とかなんとかいってもさー、
悪いなーと思いつつも今日の一番好きなニュースは、楳図かずおさんの新居のことなんだけどね・・。
白のシマシマ壁に、まことちゃん像・・・・・・。最高なのらー。
by mikiko-miracle | 2007-08-02 02:42 | とほほ話